骨抜きの年金制度改革法案

今日の体重は 82.0kg です。
今日は年金の話です。
現在の国会では、年金制度改革法案が「骨抜き」の状態で提出される見込みだと報じられています。
ここでいう「骨抜き」とは、当初盛り込まれていた就職氷河期世代への救済策が、最終的に削除されたことを指しています。
かく言う私も、その就職氷河期世代の一人です。
社会全体や制度のあり方という視点で見れば、私たちの世代は“報われなかった世代”と言えるかもしれません。就職活動では苦労が多く、そもそも正社員として働く機会すら限られていました。ようやく就職できたとしても、期待したような昇給は見込めない、そんな現実がありました。
確かに、「不遇な世代」と感じることもあります。けれど、それもまた人生なのではないでしょうか。常に恵まれ続けることなど、誰にとってもありはしない。私はそう考えています。
もちろん、政府にまったく責任がないとは言いません。しかし、その政権を選んだのもまた国民です。「私が選んだ政権ではない」との反論もあるでしょうが、それでも選挙という仕組みの中で、選択の結果として現れたのが今の制度です。
私自身、選択肢が多かったわけではありませんが、自らの意志で起業という道を選びました。「不遇な世代」ではありますが、それでも選べること、できることがまったく無かったわけではありません。
大切なのは、私たちのような経験を、次の世代が繰り返さないようにすることだと思います。そして同時に、今の自分たちの暮らしを守るためにも、時の政権には厳しい視線を向けていかなければなりません。
小さな権利かもしれませんが、それでも「選ぶ」のは私たち国民なのです。