選択的夫婦別姓制度と結婚
今日の体重は 79.0kg です。
昨日、一昨日に続き、選択的夫婦別姓について考えてみたいと思います。
今日は、この制度の未導入が「結婚しない人が増えている」という社会的傾向にどの程度影響しているのか、という観点から考察します。
結論から言えば、選択的夫婦別姓が導入されていないことが障害となり、結婚を選択しないカップルは一定数存在すると考えられます。実際、いくつかの報道では、姓を変えることに抵抗を感じて事実婚を選ぶ人たちが取り上げられています。
自分の姓にアイデンティティを感じている人は決して少なくないでしょうし、一昨日述べた通り、姓を変えることで発生する手続きの煩雑さも無視できません。そういった理由から、法的な結婚よりも事実婚を選ぶという判断は理解できます。
しかしながら、事実婚には法律上の制限が多く、社会的にも完全に認められているとは言えません。本音では「本当は結婚したい」と思っている人も少なくないのではないでしょうか。
一方で、日本には古くからの「価値観」や「慣習」が根強く残っており、これが制度変更への強い抵抗となっているのも事実です。昨日触れた反対派の主張も、明文化された論理というよりは、これらの伝統的な価値観に基づく感情的な反応であるように見受けられます。
とはいえ、制度が原因で結婚という人生の選択が妨げられている人がいるのであれば、制度のほうを見直すべきです。少なくとも、それに向けた真剣な議論が必要ではないかと私は考えます。このような考え方は間違っているでしょうか?
今日は「選択的夫婦別姓と結婚の関係」について考えてみましたが、明日はさらに踏み込んで、日本の少子化の問題について触れてみたいと思います。