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続々お米の価格

今日の体重は 80.0kg です。
今日もお米の価格についてお話しさせていただきます。
ちょうどこのタイミングで、農林水産大臣が交代することになりました。江藤拓前大臣が失言により事実上更迭され、小泉進次郎氏が後任に任命されました。
一国民として、小泉新大臣にはぜひともお米の価格を安定させてほしいと期待しています。しかし、その発言やこれまでの政治的スタンスには賛否両論があるのも事実です。
小泉氏には、短期的な価格安定策だけでなく、長期的な視点に立ったお米の安定供給に向けた施策にも、積極的に取り組んでいただきたいと思います。
かつて日本では、国策として「減反政策」が推し進められ、お米の生産を抑制してきました。これは、供給過剰によってお米の価格が下がりすぎるのを防ぐためのものでした。しかし、この政策が始まった1971年当時と比べ、現在ではお米の品質、日本を取り巻く経済や国際情勢共に大きく変化しています。
今では、余ったお米を日本独自のブランドとして海外に輸出することも十分に可能な時代です。国内の需要だけにとどまらず、グローバルな視点でお米の流通を考えるべきではないでしょうか。
なお、減反政策そのものは2018年に廃止されましたが、その影響は今なお色濃く残っており、多くの農家の方々がいまだに増産体制に舵を切れていないのが現状です。
農家の方々は、これまで政治や社会の流れに翻弄されてきたと感じているかもしれません。だからこそ、政府が明確な方針と具体的な支援策をもって、お米の増産への転換を主導することが、今まさに求められているのではないでしょうか。
昨日、石破総理大臣が「お米の価格は3,000円台でなければならない」と発言したとされていますが、それが適正な価格であるならば、その水準で価格が安定するよう、政府も覚悟をもって政策に取り組む必要があります。政権にとっても、正念場を迎えているのだと思います。
ここ数日、固い話題を失礼致しました。

続お米の価格

今日に体重は 80.0kg です。
今日は昨日の続きです。
昨日は、「お米の流通の構造自体を見直す時期に来ているのではないか」という言葉で締めくくりました。
実際のところ、お米の流通には、消費者と生産者のほかにも、仲買人や卸売業者など、さまざまな関係者が関わっています。こうしたすべての立場の人たちが「Win-Win」の関係になれる価格を決めるのは、簡単なことではありません。
一方で、近年はIoTを活用した農業の大規模化も進んでいます。中小規模の農家では、コスト削減に限界がありますが、IoT技術を導入して規模を拡大すれば、生産効率が上がり、大幅なコスト削減が可能になるとされています。こうした変化は、お米の価格にも大きな影響を与えます。
たしかに、原価が下がれば、お米の価格も比較的抑えやすくなります。しかし、すべての農家が簡単に大規模農家へと転換できるわけではありません。大規模化には多額の初期投資が必要ですし、農業従事者の高齢化という現実的な課題もあります。
加えて、生産者の事情だけでなく、消費者、仲買人、卸業者、さらには政治的な思惑まで加わるとなると、「適正な価格」というものを見つけ出すのは、非常に難しい問題です。
これほど多くの要素が複雑に絡み合っている状況では、場当たり的な特効薬のような対策では、根本的な解決にはつながりません。私が必要だと感じているのは、政治的な方針そのものの見直しです。
もちろん、お米だけを特別扱いすべきだとは思いません。けれども、せめて「お米くらいは、国民が食べる分を適正に国内でまかなえる」。そんな状況を維持することは、国としての基本的な責任ではないでしょうか。
明日は、この「政治的な方針転換」について、もう少し掘り下げて考えてみたいと思います。

お米の価格

今日の体重は 80.5 kg です。
今日は、お米の価格についてのお話をさせていただきます。
最近、お米の価格が 5kg あたり 4,268円となり、過去最高値を更新しました。この価格が適正なのかどうか、正直なところ私には判断できません。ただ、個人的にはかなり困っています。理由は単純で、以前と比べてお米がずいぶん高くなってしまったからです。
とはいえ、これはあくまで消費者側の視点です。一方で、生産者である農家の方々も、これまで長い間苦しい状況が続いてきたのだと思います。お米の生産には多くの手間とコストがかかりますが、市場価格は非常に安く、利益どころか赤字になることのほうが多かったと聞きます。
では、価格が上がった今、農家の方々の収入が改善されたのかというと、必ずしもそうではないようです。というのも、肥料や燃料といった生産コストも同時に高騰しており、単純に「売値が上がった=収入が増えた」という構図にはなっていないとのことです。結果として、消費者も生産者も苦しいという、なんとも皮肉な状況が生まれています。
こうした中、政府は備蓄米の放出を決定し、実際に実施していますが、値下がりの兆しは一向に見えません。普通に考えれば、流通量が増えれば価格も下がりそうなものですが、どうもそう単純な話ではないようです。裏で誰かが価格を下げないようコントロールしているのではないかと、そんな勘ぐりさえ浮かんでしまうような状況です。
とはいえ、もし価格が再び下がれば、それはそれで農家の方々が再び苦しむことになるのかもしれません。
ビジネスの世界では「Win-Win」の関係が理想とされますが、今の状況はその逆、「Lose-Lose」と言えるでしょう。消費者と生産者、双方が納得できる価格形成が可能になるよう、流通の構造自体を見直す時期に来ているのではないかと感じています。
明日に続きます。